約10ヶ月間サポートさせていただいたクライアントさんから、長文の感想をいただいて、感激して思わず言葉が出なくなってしまいました。
一部だけ、、、と思っていたのですが、リアルな経緯が克明に綴られており、ご本人が快諾してくださったので、ほぼ修正を加えずにご紹介しますね。
ゆりさん(仮名)40代 専業主婦
プロローグ〜うつになり、家族がバラバラに
夫と息子(3歳)とのフツーの三人暮らしに、ようやく幸せと安心を感じられるようになりました。
今から10ヶ月前、コーチングに出会う前は、4年近く心身ともに死にかけていたのが嘘のようです。
私は43歳での高齢初産後、産後うつ→本格的なうつ病→精神科への入院3回(通算入院期間は1年に及ぶ)経験をしました。
行政機関である地域の保健センターや児童相談所が助けて下さり、私は精神科へ入院、愛する息子は生後6ヶ月で乳児院へ行くことになりました。
夫は仕事が忙しく、たとえ保育園に入れたとしても送迎時間さえ守れない状況でした。
私のせいで家族がバラバラに…。みんなに申し訳なくて情けなくて、自分を責めることしかできませんでした。
泣けるうちはまだ良いのですが、時には辛すぎて思考と体が動かなくなりました。体重は13キロ減っていました。
こじらせてしまった原因は。。。
なぜ、こんなにこじらせてしまったのか…。
コーチングを受けた今になって思うのは、
私が自分軸で生きていなかったからだと思います。
余裕もないのに
他者を優先したり、完璧主義で人に頼ることを知らなかったり、自分が無理をしてることに気付かず走り続けていました。
そもそも私は、地方出身で大学進学のため上京し、卒業後もそのまま都内で就職。
得意の頑張る&辛抱する精神で生きていたらあっという間に39歳になっていて、慌てて婚活し運良く40歳で結婚できました。
なので1人暮らしを20年以上、会社員として働いた期間は結婚後も含め20年ほどになります。
私はいつの間にか、頑張れば出来る、出来ないなんて人に言えない、自分が未熟である(実は結構アホである)ことを悟られてはいけない、といった
心で感じることよりも頭で考えた思考を優先する癖がついてしまっていたようです。
しかし、そんな自分では乗り越えられない危機がついにやってきました。
度重なる不妊治療を経て43歳で初産までたどり着いたものの、自然分娩出産後2日目に私はストレスによる失語症(ろれつが回らない)で喋れなくなり、握力も急激に落ちて赤ちゃんを抱っこすることも出来なくなりました。
出産のための入院は日本だと通常4,5日間かと思いますが、私は21日間かかってようやく母子一緒に退院することになりました。
息子は産まれた時からずっと元気で、私の回復待ち状態。退院する頃には新生児室に並ぶ赤ちゃんの中で「この子デカッ」と思ったら自分の子でした。笑
夫は長男で、結婚当初から私達は夫の両親(夫の実家)の近くに住んでいて、以前は毎週のように会っていました。
現在は、夫と息子が頻繁に会いに行き、私はひとりで好きなように過ごしています(^-^)。
よくあることですが、夫と夫の両親は、習慣や価値観が私とは違っていました。しかもか~な~り、違っていました。
スピード結婚したため、その違いに気付いたのは結婚した後でした。
自分を置き去りにして優先してきたこと
もともと生真面目な私は、とにかく夫とその両親に合わせることに必死で、
自分の思いは圧し殺し置き去りにしていました。
・長男の嫁だから
・夫の両親が私達の新居を用意してくれた(お金を出してくれた)から
・私の父は他界していて母は寝たきりの介護施設暮らし。結婚の際に実家から何もしてもらえず、身ひとつで嫁いだという勝手な負い目
・夫の両親がいつも経済的に援助してくれるから、言われたことには絶対従わなければいけないという思い込み
・子供が出来なかったらどうしよう…でも高齢だし無理かもしれない…という勝手なプレッシャー
(そもそも40歳女との結婚だから多くは望まれていなかったのかもしれないのに。)
壊れそうになっていた夫との信頼関係
私達夫婦は出産まではそれなりに仲良くやっていたように思うのですが、言い換えればお互いに優しさと精神的なゆとりがあったのですが、出産を機に私が一気に余裕を無くし、夫も仕事で辛い時期が重なってしまいました。
加えて私は、自分の実家で長く続いているトラブル(実姉2人が宗教にハマって、旦那さんや子供達そっちのけで遠方の教祖さまの所へ通いまくる…等)の家族間の仲裁係になっていて、辟易しつつも身内の情で放っておけず、尻拭いや甥姪のフォローもしていました。
夫には恥ずかしくてその事実を打ち明けられず、コソコソ対処していました。
(今は全て伝えてあり、相談に乗ってもらうこともあります。)
そんな色々な無理が重なって、私は自分のキャパを越えあまりにも苦しくなってしまい、夫やその両親の言動に不満を感じた時や私がとても傷ついた時、勇気を振りしぼって夫に訴えたことが何度かあります。
でも、夫にはわかってもらえない事が多く、そもそも相手にされなかったり逆ギレされて怖い思いをしたりしました。
今思えば、私は我慢に我慢を重ねて一気に不満をぶちまけるタイプで、もっと小出しにちょこちょこその場で怒りを出していれば良かったなぁと思います。
(今は溜めずにすぐに表現するようにしています。)
夫は私から非難されるのが嫌だっただろうと思います。しかも私は正論を言いますから…苦笑。
夫が私を攻撃する時は、自身を守るための反射的行為なのかもしれません。
夫も私も、自分自身がいっぱいいっぱいになると相手を思いやるどころか、悪いのは相手のせいだ!とすり替えてしまうのが得意で、現在もまだよく起きていることなのですが、今では私がそんな自覚を持てるようになっただけでもマシだと思います。
ライフコーチングとの出会い
私が3度目の入院を終え自宅に戻りようやく落ち着きはじめた頃(この時もまだ息子は乳児院でお世話になっていたけれど週2回の面会はずっと続けていた)、友達と会ってみようかな…という気持ちが出てきました。
それまでは、友達に現状を知られたくないというよりも今までの経緯を説明する気力体力がなく、ただ「出産してから具合が悪い…」とだけ伝えていました。
出産→うつ病になり人と会う機会がほとんど持てなかったのですが、友達の誘いもあって以前は定期的に会っていた仲間達との集まりに3年ぶりに参加してみることにしました。
当日は電車に乗って遠くへ行くのが久しぶりでドキドキ、パジャマでなくそこそこオシャレして友達に会うのが久しぶりでドキドキ、不安でいっぱいでした。
でも、慣れ親しんだ友達に実際に会ってみたら、私はどんどん以前の感覚を思い出し、ろれつも上手く回って、今まで自分に起きていた出来事を何とか話すことが出来ました。
その仲間の中にNaokoさんがいたのです☆
私は入院中、たまにNaokoさんのブログを読みにいって励まされたり癒されたりしていました。
だから、Naokoさんに会えるのがとても嬉しく、もともと彼女の人柄や素敵なセンスが大好きだったので、Naokoさんからのコーチングを受けることを決めたのは、私にとって最高のタイミングと喜びに繋がりました。
コーチングで何が変わっていったのか?
コーチング同意書を交わしお金を払っているので、私は遠慮なく話すことができ(ただの愚痴電話だったら申し訳なくて続けられない)、同時に真剣になりました。
それまでは入院先の病院で何度もカウンセリングを受けていたのですが、コーチングはカウンセリングとは全く違いました。
Naokoコーチは、見事に私の中にあった本心を時間をかけてゆっくり引き出してくれ、時には俯瞰して状況を伝えてくれたり、優しく共感してくれたりしました。とても嬉しかったです。
最初は自分が食べたいものを自分で選んで食べてみる(当たり前!? 以前は子供が食べれるもの、夫が食べたいものをお店では夫任せで注文してもらっていた)とか、
自分のことを優先していいんだよ、感情を出していいんだよ、と背中を押してもりったり、「え!?そんなことしていいの?」と私が思っていた事に「全然OKだよ~♪」と承認をもらったり、コーチングとは別に、相手に伝えるにはどうしたらいいかヒントをもらったりもしました。
私は自分の中に勝手に溜め込んでいた毒や愚痴をさんざん聞いてもらい、
ある時からぐんぐん自分軸を引き寄せてきたような感覚を味わいました。
そして無事に息子を乳児院から引き取り、保育園に平日9時~17時まで預かってもらいながら、自宅で親子三人一緒に暮らせる喜びと安心に繋がることができました。
コーチングを受ける前は、息子のことが愛しいけれど引き取って育てる自信がない、また自分が体調を崩すのが怖い、夫のことが嫌いで自分の味方とは思えない、という恐怖でいっぱいでした。
想像していたよりずっと早く、理想としていた未来を手にできた
今さらですが、コーチングって凄いですよ!!
私は
本来の自分を取り戻しただけでなく、今まで気付かなかった自分の本音や本質、自分の取り扱い方法、未来への希望まで出てきました。
まさかの「自分のことが結構好き」になり、予想をはるかに上回る何とも良い状態になりました。
私ひとりではたどり着けなかっただろう場所、もしくはひとりだったら何十年もかかってしまうような所へNaokoさんのコーチングが連れてきてくれました。
こうなったら、もう私は私の人生を楽しみます(^-^)/
人生100年になるだろうと言われている時代。そう考えると私はまだ半分も生きていません。これから先の50年をどう生きていくのか、
自分で選ぶことができるという喜びと希望に胸が踊ります。
以前は、
過去にとらわれ未来におびえ「今」を生きることができませんでした。
もったいない時間もたくさん経験しました。
でも、だからこそ、
これからは遠慮なく自分を生き抜きたいです。
楽しそうに歳を重ねていく私の姿を息子に見てもらいたい。息子が周りと温かい人間関係を築きながら自分の人生を自分で選んで楽しく生きていける人に成長してくれたら嬉しいので、私はそれを体現する人になりたいです。
無理せず、自分のペースでゆったりゆるりといきたいと思います。
Naokoより
ゆりさん、ありがとうございます。
あまりにオープンにご自身のことを開示してくださったので、掲載するのに実は躊躇いました。
彼女に聞いたら、
「今は、別に隠したいことなんてないよ。なんだかオープンマインドになっちゃった。」
と明るく言ってくれたので、今回ご紹介させてもらうことにしました。
コーチングはカウンセリングと違って治療行為ではありません。
うつをはじめ、心の疾患を抱えた人には、自分の内面と向き合うだけの力がまだ回復していないので、機能しません。(申込みがあってもお断りしています。)
今回、うつから回復したばかりの彼女とコーチングしたのは、彼女自身の強い意思があったため。
予め、彼女の主治医に相談し許可を得てから、サポートさせてもらいました。
ゆりさんをはじめ、これまで、単発セッション含め50人以上の方のお話しを伺っていて感じることは、
苦しくなったり、生きづらさを感じてしまう時は、やはり
自分より他人の意向を優先しすぎて、自分の奥底に眠っている自分の感情や思いを押さえこみ、無視し続けているからだということ。
結果として、自分がどう感じているか、どうしたいのか分からなくなっているということ。
病気になったり、生きづらさを感じるのは、
「いい加減、私のことを見てよ!気づいてよ!」という心の叫びがあふれ出てきたものだということ。
だから、
[box type=”point”]・自分の気持ちを無視しないで、ちゃんと聞いてあげる。
・言いたいことは我慢しないで言う。(それを聞いてどうするかは、相手に委ねる。)
・やりたいことはやってみる。
・自分との約束を守る。[/box]
小さな実践を繰り返しながら、そういったことができるようになってくると、
「私は、大丈夫。」といった安心感が生まれてきます。
自分が自分の味方になってあげられれば、内側からエネルギーが沸いてくるし、自分を信じて行動できるようになります。
ゆりさんのことは、もちろんこれからも友人として応援し続けますが、自分を取り戻した彼女がどんな変化を遂げていくかな~と、ワクワクしながら見守りたいと思います♡
一緒に楽しもうねー♡